志ののおすそわけ。

2人と22頭の家族の日記@京都

山に遺棄された仔猫

ことのはじまりは、
知人が自転車で山を走っている時に仔猫を見つけたことでした。

今は使われていない、山の中を走る旧国道。
近くに民家は無く、集落までも距離があるにフワフワの仔猫。
遺棄に違いありません。

そのことを私が知ったのは、
知人が仔猫を見てから1週間が過ぎた頃でした。



写真を見ると2ヶ月齢ほどの仔猫 …
(見るだけ辛いので写真は貼りません )
猫は野生動物ではありません。家畜です。
人から食べものを与えられなければ生きていけない動物です。

たまらなくなって、知人が仔猫を見た場所へ行きました。





山は途方に暮れる広さで、
熊に怯えながら猫の鳴き真似をして探しましたが、
数日通っても見つけられませんでした。

でも諦められないしのたろ
やみくもに探しても見つからないと思って、貼り紙をしました。
一般車両は入らないように車止めがしてある道路ですが、
砂利を採るような場所があって重機が停めてあり、
頻繁に人の出入りがあるようだったんです。

今使われている国道からの入り口
旧国道の車止めの所へ「ネコを探しています」と写真を付けて貼りました。





その貼り紙をした5日後
「貼り紙のところに仔猫が2匹います…」と
若い男性から電話がありました。

バスを乗り間違えて
国道を歩いていたら仔猫を見つけて、
そこに貼り紙があったから電話をくれたそうです。

「写真の猫とよく似ています。
ぼくはすぐに行かないといけなくて…でも、猫は動かないと思います」という彼。


写真の子なら動かないわけがないです。
動かないと思うって、ケガしてるの?
それか乳飲み子?
写真の猫と乳飲み子の区別がつかへんってこと?
それか乳飲み子じゃなかったら……
猫絶対動くし〜!

貼り紙をした場所から
車がビュンビュン走る国道までは数メートルしか離れてません。
彼にはお礼だけを言って電話を切り、すぐに山へ向かいました。





この時ほど自分の考えの無さに呆れたことはありません。

山へ着いたのは夜8時
辺りは真っっ…暗!!

こ、こ、こえぇぇ…

こ、こんな所に仔猫がいるん〜〜???

小さなライトを頼りに猫の鳴き真似をして
崖やら側溝やら草むらやら探しましたが見つかりません…
国道を走る車は高速道路かってくらい飛ばしていてめっちゃ怖い

結局その夜は見つからず半ベソで諦め、
次の日の仕事帰り、まだ明るいうちに行くと…

いた…!!




茶トラ・キジ・黒
探していた写真の猫とは違います。
違うけど、保護出来てよかった。



体重は450グラムほど
少し痩せていて6〜7週齢といったところでしょうか。
めちゃくちゃ威嚇します 笑。








仔猫たちを保護したのは先週の木曜日
順調に増量して、今は威嚇も減りました。 (まだする )



山の中の国道沿いに仔猫を遺棄するなんて
遺棄した人間は仔猫が死んでもいいと思ってる。
殺意すら感じます。


知人が見た仔猫は見つかっていません。