志ののおすそわけ。

2人と22頭の家族の日記@京都

吉備色に染まって

2週間前のこと。

捕獲仲間のAさんから、
お腹の大きな子がいて
ぜろの会までに産んでしまうかもしれないと相談がありました。

それで、前に何かで聞いて知っていた、
大阪にあるのらねこ手術専門病院まで行くことにしたのです。
捕獲はAさんが、
病院への送り迎えをしのたろがすることに。



手術前日に捕獲出来たと連絡があったので、
夜のうちにAさん宅まで迎えに行きました。
その時すでに、布に包まれた捕獲器からはひどい鼻炎の音が…



翌朝
大阪までの道中もずっとズルズル
時々痰の絡んだような、ひどいゴロゴロ音が混じります。


飼い猫であればそんな状態での避妊手術はありえません。
でも野良猫の場合は、
その機会を逃して一旦放してしまったら
次にまた捕獲出来る保証はありません。
もし捕獲出来ずに妊娠してしまったら、
その子の体を更に苦しめることになります。
だから手術されます。
もちろん、
先生が麻酔に耐えられないと判断された場合を除いて。



鼻水ズルズルちゃんは手術を受けることが出来ました。
ただ、手術中の呼吸が深く、
ずっと痰が絡んだような音がしていたということで、
インターキャットを追加で打ってもらっていました。

術後の説明を聞いている間もズルズル、ガーガー。
包んである風呂敷を開いて覗くと、
驚いてはいるけど、触れそうな雰囲気の子…


鼻水の時点でかなり心揺らいでいましたが、
表情を見て気持ちが決まりました。



家に猫が増えすぎて
捕獲を休んでいることを知っているAさんに
この子を保護したいと言うと、すぐには反対されました。
これからの季節は冬より生きやすいから、
抱え込まないで捕獲に出て欲しいと。
たくさんの猫を助けてやってって。
でも、Aさんも猫を想う気持ちは同じ…
そら…家に入れたら幸せやな。
運のいい子や、幸せにしてやってなと
言ってもらえました。



手術の翌日5月20日
しのたろの従兄弟の結婚式@広島だったので
その子を家に連れて帰った夜は
N氏が単身赴任先から一時帰宅していました。



楽しい披露宴
美味しい料理を頬張りながらビールを注ぎながら
保護の許可を申請申請申請…
京都駅までは車だったのでしのたろはシラフ

その前日に鼻水の音を聞いていたN氏
許してもらえました!感謝〜〜〜‼




広島はもちろん日帰りデス。
帰宅後、捕獲器からケージに移した鼻水ズルズルちゃん
すぐに触らせてくれて



この態度。
こんな子、外におったらあか〜ん!



N氏ほんとにありがとう。




それから10日。
しのたろ、どっぷり茶色に染まっています。

きび砂糖 しのたろ家はきび砂糖派 色の
吉備ちゃん入園です。